ビクトリア国立美術館 (National Gallery of Victoria; NGV) はオーストラリアで最も入場者数が多い美術館です。NGVの膨大な所蔵品は世界有数のコレクションとして知られています。所蔵品は、イアン・ポッター・センター:NGVオーストラリアとNGVインターナショナルの二ヶ所に分かれて展示されています。NGVオーストラリアはオーストラリア芸術(アボリジニやトーレス海峡諸島コミュニティーの作品を含む)を集めており、10AM~5PMまで一般公開しています。NGVインターナショナルは所蔵品のうちの国際的芸術作品を集めており、10AM~5PMまで一般公開しています。NGV所蔵品の閲覧は無料ですが、特別展示には入場料がかかることがあります。
ヨーロッパ、アジア、アメリカ、オセアニアから
の膨大な収蔵品があります。
一般入場は無料です。
開館時間 10AM~5PM
アンザック・デー(4月25日)開館時間 1~5PM
クリスマス・デー(12月25日)休業
先住民芸術や、植民地時代から現代までの非先住民によるオーストラリアンアートを所蔵しています。
一般入場は無料です。
開館時間 10AM~5PM
アンザック・デー(4月25日)開館時間 1~5PM
クリスマス・デー(12月25日)休業
公共交通機関
トラム
Swanston Street/St Kilda Road トラム(1, 3, 5, 6, 8, 16, 64, 67, 72)がNGVインターナショナルの前で停まります。Arts Precinctで降車して下さい。
電車
Flinders Street駅で下車、徒歩で橋を渡り、Victorian Arts Centreを過ぎてすぐ。
車
NGVインターナショナルの地下にあるVictorian Arts Centre駐車場を御利用下さい。駐車場入り口はSouthbankのSturt Streetにあり、St Kilda Road/Southbank BoulevardおよびAlexandra Avenue/City Roadからアクセス可能。
タクシー
Federation Squareの向かい側、Flinders Street駅前にタクシー乗り場があります。
公共交通機関
トラム
Flinders Streetトラム(70, 75, シティサークル)およびSwanston Street/St Kilda Road トラム(1, 3, 5, 6, 8, 16, 64, 67, 72)に乗り、Federation Squareを過ぎてすぐ。Flinders Street停留所で降車、徒歩でFederation Squareを横切ります。
電車
Flinders Street駅がFederation Squareに隣接しています。
車
Federation Square駐車場を御利用下さい。駐車場入り口はFlinders StreetとRussell Streetの角、もしくはBatman Avenue (シティリンクのExhibition Street extension)から。
タクシー
Federation Squareの向かい側、Flinders Street駅前にタクシー乗り場があります。
イアン・ポッター・センター:NGVオーストラリアとNGVインターナショナルの両方で、特選展示を巡るガイド付きツアー(要事前予約)を御利用いただけます。以下のようなツアーが予約できます。
NGVのアクセスプログラムに、新たに“アート&メモリー”プログラムが加わりました。このプログラムは認知症を持つ人(施設入居者および自宅生活者)とその介護者のために特別に考えられています。このツアーは、知的刺激、コミュニケーション、社会的交流を通じて生活の質を高める、対話形式のツアーです。ガイド付きツアーは平日のみです。所要時間は45分間です。二週間以上前もって予約してください。グループは10人以上25人以下になります。
ツアー予約
電話予約
電話番号 03 8620 2340 (毎日10AM~5PM)
電話する前に、参加人数、希望日、内容(見たい展示等)の詳細を決めておいてください。
Eメール
tour.bookings@ngv.vic.gov.au
1937年1月、ピカソはスペイン共和国を代表して、同年夏のパリ国際博覧会のスペイン・パビリオンに巨大な壁画を描くことを要請されました。ピカソがその制作に取りかかっていた1937年4月26日、フランコ将軍に協力するドイツ軍機がバスク地方の町ゲルニカを3時間にわたって空爆し、焼け野原としました。このスペイン一般市民の虐殺はピカソに大きな衝撃を与え、著名な壁画 ゲルニカ が生まれました。
1937年末に制作された『泣く女』は、ゲルニカ の「あとがき」のようなものと言われることがあります。悲嘆にくれる女性の表情を冷徹に描き出したこの絵は、壁画 ゲルニカ の左端にいる、死んだ子を胸に抱きかかえて降り注ぐ爆弾の中を泣き叫びながら逃げ惑う女性をモチーフにしています。
パブロ・ピカソ
スペイン(1881~1973)、1904~73年までパリで活動。
泣く女 1937年作。
メルボルン・ビクトリア国立美術館所蔵
1986年、Jack and Genia Liberman family, Founder Benefactorの援助を受け、The Art Foundation of Victoria寄付者を通じて購入。© Pablo Picasso/Succession Pablo Picasso. Licensed by Viscopy
ウォーホルは、意識的に抽象・表現主義の感情的高ぶりを忌避し、商業的で傍観的な芸術へのアプローチを目指しました。1987年2月の彼の死のほんの数ヶ月前に描かれたこの不思議な自画像で、ウォーホルは肉体から遊離した不気味な顔面として描かれています。
アンディー・ウォーホル
アメリカ(1928~1987)、自画像 no. 9、1986年作。
メルボルン・ビクトリア国立美術館所蔵
1987年、The National Gallery Women’s Association, Governorの援助を受け、The Art Foundation of Victoriaを通じて購入。© Andy Warhol/ARS, New York. Licensed by Viscopy
『クレオパトラの饗宴』は、1744年初頭にフランチェスコ・アルガロッティ伯爵がザクセン選帝侯・ポーランド国王アウグストIII世のためにヴェネチアにあるティエポロのアトリエから直接購入したものです。ザクセン選帝侯宮廷の一員であったアルガロッティは、1742年に「ドレスデンの王立美術館を正しく飾る計画」を国王に提案しました。この計画の一環として、国王がすでに所持していた昔の大画家達の作品を補完するために、厳選した同時代画家たちの作品を少数購入することにしたものです。
ジャンバッティスタ・ティエポロ
イタリア(1696–1770)、1751~53年ドイツ、1762~70年スペインで活動。
クレオパトラの饗宴 1743~44年作
Felton Bequest, 1933
『無題(赤)』は決して大きくはありませんが、その鮮やかな色は観る人を包み込むような感覚を与えます。ブロック状の色彩の重なりが常に振動しているような動感があり、一面の赤は原始的な感情を揺さぶります。
マーク・ロスコ
ロシア系アメリカ人(1903–1970)、
『無題(赤)』1956年(細部)。メルボルン・ビクトリア国立美術館所蔵
1982年、Helen M. Schutt Trust, Governor, the Commonwealth Banking Corporation, Fellow and The Signet Group, Fellow の援助を受け、The Art Foundation of Victoriaを通じて購入。© 1998 Kate Rothko Prizel & Christopher Rothko / Artists Rights Society (ARS), New York/Licensed by Viscopy
杉浦功悦は北日本に生まれ、大阪で工学を学びました。卒業後、自然素材を使って三次元の形を創造することに情熱を持った彼は、日本伝統の竹細工に行き着きました。工学の知識に裏打ちされた杉浦の作品は、交差する筋交いが複雑な幾何学構造を形作り、軽量な素材にもかかわらず構造的な強靱さを感じさせます。
杉浦功悦
日本(1964年生まれ)
Void, Koku 虚空(こくう)2014
メルボルン・ビクトリア国立美術館所蔵
2015年、Baillieu Myer AC and Sarah Myerの寄付金により購入。
© Noriyoshi Sugiura
マーガレット・プレストンは1920年代から1930年代のシドニーにおけるモダニズム運動の中心的人物でした。彼女はオーストラリア人芸術家はオーストラリアの事物から着想を得るべきだとの考え方を持ち、しばしばオーストラリアの花を題材にしました。
マーガレット・プレストン
オーストラリア(1875-1963) 1904~07までドイツで活動、1912~19まで欧州各地で活動。
フランネルフラワー 1938
油彩 キャンバス地
122.0 x 91.6 cm
メルボルン・ビクトリア国立美術館所蔵。ジョセフ・ブラウン・コレクション。
2004年、NGV Foundationを通じて、Dr Joseph Brown AO OBE, Honorary Life Benefactorより寄贈。© The Estate of Margaret Preston/Licensed by Viscopy
ヘンリー・バーンが描いたこの風景は、大きく変貌した今も面影を留めています。右手に見えるセントポール教会は、1850年から1852年の間に建てられましたが、1885年には現在のセントポール・カテドラル建設のために取り壊されてしまいました。
ヘンリー・バーン
英国(c.1807–1884)、1853~84までオーストラリアで活動。
橋の上から見たスワンストン通り1861 (細部)
メルボルン・ビクトリア国立美術館所蔵。
1914年、John H. Connellより寄贈。
この絵は、ティンガリ人の男達の大集団が東征する途中に立ち寄ってキャンプし、儀式を行ったというティンガリジャラの大きな沼地を描いたものです。
ロニー・ジャンピジンパ
ピントゥピ(1943年生まれ)
ティンガリジャラのティンガリ・ドリーミング 1993
メルボルン・ビクトリア国立美術館所蔵。
2006年、The Hon Justice David Angel QCよりNGV Foundationを通じて寄贈。
© Ronnie Tjampitjinpa, licensed by Aboriginal Artists Agency
これは画家の生まれ故郷、タプを描いた絵です。彼女が生まれ育った地、そして両親が亡くなった地である砂丘の地には、多くの岩穴(ロックホール)があります。
ワカートゥ・コリー・サプライズ
ワルマジャリ (c.1929–2011)
タプ 1995
合成ポリマー、紙
148.0 x 96.0 cm (絵と台紙)
メルボルン・ビクトリア国立美術館所蔵。
2007年、匿名寄贈。© Cory Surprise/Licensed by Viscopy, 2016
長い一日を終え、いっせいにオフィスを出て帰宅する色彩を失った通勤者たち。ブラックの代表作であるこの絵は、60年以上経った今でも現実性を保ち、共感を呼びます。
ジョン・ブラック
オーストラリア (1920–1999)
コリンズ通り 5p.m.1955
メルボルン・ビクトリア国立美術館所蔵。
1956年購入。 © Helen Brack
+61 3 8620 2242
営業時間 10AM~5PM
アンザック・デー(4月25日)営業時間 1~5PM
クリスマス・デー(12月25日)休業
+61 3 8662 1543
営業時間 10AM~5PM
アンザック・デー(4月25日)営業時間 1~5PM
クリスマス・デー(12月25日)休業
バリアフリー
NGVはあらゆる方々に御利用いただくことを目指しています。アクセスプログラム、介護者/付添の方への支援、聴覚ループや点字看板等については、インフォメーションデスクにお問い合わせください。盲導犬やその他の介護犬も入館できます。NGV館内はどこでも車椅子で入ることができます。両館のインフォメーションデスクに車椅子が用意されています。
御予約やお問い合わせは、電話番号03 8620 2222、もしくはngv.melbourneまで。あるいはインフォメーションデスクの係員にご相談ください。
アクセスサービス
あらゆる身体的条件に対応するアクセスツアー
NGVでは、音声解説、手話通訳、“アート&メモリー”ツアーなどのアクセスツアーを用意しています。展示によっては、特別のアクセスデーが設けられることもあり、時間外閲覧やツアーが予約できることもあります。電話03 8662 1555にお問い合わせ、もしくはオンライン予約を御利用ください。アクセスツアー一覧
“アート&メモリー”ツアー
NGVのアクセスプログラムに、新たに“アート&メモリー”プログラムが加わりました。このプログラムは認知症を持つ人(施設入居者および自宅生活者)とその介護者のために特別に考えられています。電話03 8662 1555にお問い合わせ、もしくはオンライン予約を御利用ください。
多言語ツアー
ビクトリア国立美術館ボランティアガイドによる英語以外の言語のツアーもあります。
障がいを持つ児童・生徒のための学習プログラム
NGVスクールは、すべての児童・生徒を受け入れることを目指しています。予約の前に、児童・生徒の身体的条件について当館教育担当者にご相談ください。御予約は電話 03 8620 2340 (平日正午~5PM)もしくはメール edu.bookings@ngv.vic.gov.au にて。
車椅子でのご来館
NGVインターナショナルおよびNGVオーストラリアのインフォメーションデスクにて、無料で車椅子を貸し出しています。ご来館前にお電話で車椅子の予約をしておくことをお勧めします。電話:03 8620 2222まで。当館の講堂、シアター、スタジオ、教室、ならびに展示室はすべて車椅子で回れます。
同伴者・介護者支援
同伴者カード所持者は、NGVプログラムを無料で利用できます。ビクトリア州発行カードの他、他州のカードも有効です。
トラベラーズ・エイド
トラベラーズ・エイドは、通行補助器具の貸し出し、バギー移動、付き添いといったサービスを提供しています。以下のいずれかの案内所で利用できます。
サザンクロス駅 – 毎日7AM~10PM
03 9670 2072
フリンダースストリート駅 – 日~木曜日8AM~8PM、金、土曜日8AM~10PM
03 9610 2030
注:サザンクロス駅では、Vlineのホームから器具貸し出し所まで、バギーが使えます。
当館への交通案内
セントキルダ・ロードのNGVインターナショナルとフェデレーションスクエアのイアン・ポッター・センター:NGVオーストラリアまでは、バス、トラム、列車が利用できます。
移動に制限がある人でも利用できる公共交通機関もいろいろあります。メルボルン市内の移動に関する情報は、メルボルン市役所のウェブサイトで得ることができます。
駐車
イアン・ポッター・センター:NGVオーストラリア御利用の際は、フェデレーションスクエア駐車場の各階に2台分の身障者用駐車スペースがあります。
身障者用駐車スペースがDegraves StreetとFlinders Streetの角、および、アートセンター前のFlinders Lane(Elizabeth StreetとExhibition Streetの間)に設置されています。
NGVインターナショナル御利用の際は、ギャラリー前のSt Kilda Roadに身障者用駐車スペースがあります。
NGV館内へのアクセス
スロープ
イアン・ポッター・センター:NGVオーストラリアに入るには、Russell Street別館入り口が車椅子での入館に便利です。
エレベーター
イアン・ポッター・センター:NGVオーストラリアへは、フェデレーションスクエア・プラザのエレベーターを御利用ください。フェデレーションスクエア・アトリウム内の当館入り口自動ドアのところに出ます。エスカレーターもあります。
アートセンター地下駐車場からNGV Internationalへもエレベーターが御利用になれます。NGV正面入り口に出ます。
NGV館内の移動
エレベーター、スロープ、エスカレーター
NGVインターナショナル館内にはエレベーターがあり、各階に連絡しています。またスロープも随所に設置してあります。エスカレーターもあります。
イアン・ポッター・センター:NGVオーストラリアには下りエスカレーターはありません。
車椅子でのご来館
NGVインターナショナルおよびNGVオーストラリアのインフォメーションデスクにて、無料で車椅子を貸し出しています。ご来館前にお電話で車椅子の予約をしておくことをお勧めします。電話:03 8620 2222まで。
当館の講堂、シアター、スタジオ、教室、ならびに展示室はすべて車椅子で回れます。
音声案内
NGVインターナショナルのClemenger BBDO講堂およびNGVオーストラリアのシアターには音声案内があります。
看板
全ての法定標識は、視力障害者のために点字および浮き出し文字を使用しています。
盲導犬その他の介護犬
NGVの各展示室および全てのプログラムは、盲導犬その他の介護犬に解放されています。